はな✿とりっぷ

お花写真を撮りに行くためのお役立ち情報ブログ - 撮影スポット、開花時期、など

紅葉の撮り方をまとめてみました。【基本設定編】

こんにちは inoc です。

12月も後半に入り、紅葉もほぼ終わりですね。


紅葉の撮り方をまとめてみました。
今年は思いのほか紅葉撮影に出かけられた気がします。11月になってもあまり気温が下がらず、色づきが遅くなったこともあって、12月中旬くらいまで楽しめました
そこで、紅葉を撮るときに心がけている点、楽しく撮る方法などを私なりにまとめてみました。

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意外と長編記事になってしまいそうなので、3回に分割します。

  

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紅葉の時期 - いつからいつまで?


もちろん「秋」ですが、地域や高度によっても異なり、北海道・東北といった北のほうでは9月から色づき始めるようですが、関東圏周辺で早いところでは軽井沢や奥日光あたりが10月上旬・中旬くらいから見ごろに入ります。さらに、日光いろは坂や袋田の滝といったお出かけスポットではちょうど11月最初文化の日の三連休あたりがピークとなります。

首都圏、特に平地では意外と色づきは遅く、11月中旬くらいからです。今年はさらに1~2週間遅かった印象で、12月に入ってから見ごろを迎えたようでした。11月下旬に訪れた場所はまだまだ青葉が多くて残念でした。鎌倉あたりは首都圏でも特に遅めで12月下旬でも楽しめる場所もあります。

 

時間帯 - 朝か夕方 15時がピーク


紅葉に限らず、お花撮影の場合も同じですが、日差しが柔らかい朝か夕方がいいと思います。ただし、晩秋はあっという間に日が暮れるため、夕方とはいえ15時くらいがピークと思ったほうがいいでしょう。この時期(11月中旬~12月中旬)の東京の日の入り時刻はだいたい16:30前後です。16時になるともうかなり暗くなり、いい色が出にくくなるとともに、手振れしやすくなります。

 

 

〇基本設定

では、本題の撮り方の前に、まず、カメラの設定について書きます。

仕上がり設定 - 風景モードがおすすめ


カメラメーカーによって名称が異なりますが、
ソニー:クリエイティブスタイル
キヤノン:ピクチャーコントロール
ニコン:ピクチャースタイル
などのことです。
より鮮やかに仕上げるためには「風景(LANDSCAPE)」モードがおすすめです。
「ビビッド(VIVID)」のほうがより鮮やかなのですが、やや派手すぎになる場合もあります。

 ★標準モード ↓

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★風景モード ↓ 赤が鮮やかになり、黒い部分がより引き締まっています

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カメラの液晶モニターの性能・特徴によっても見え方は変わるため、カメラモニター上でぱっとしないと思って派手目に撮って、家に帰ってからPC画面で見ると、明るすぎたり、色が強すぎるなんてこともあります。PC上で表示した場合との違いを確認しておくとよいでしょう。もちろんPCモニター側も色や明るさの設定が正しく表示されていないと意味がありません。

 

ホワイトバランス - 色温度5500K (晴天)


「晴天(太陽光)」「曇天」「晴天日陰」などのプリセットがありますが、私は「K」というマークの色温度の数値を自在に選べるモードを使っています。数値を小さくすると青っぽくなり、大きくすると赤っぽくなる、というのが感覚的にわかりやすく、細かい刻みで設定できるからです。ミラーレス機の場合、仕上がりイメージを見ながら設定を変更できるため、モニターで見てちょうどよさそうな色になるように数値を変えています。日があるうちの紅葉の場合はだいだい5500Kあたりにしていることが多いようです。ちょうど「太陽光」モードと同じくらいですね。また、曇っていたり、日が暮れて来た時は6000K~6500Kくらいに上げています。

  

ISO感度 - 夕暮れ時は上げる


できればISO100など小さい値で撮りたいので、日中は100固定で撮っています。ただ、日が傾いてくると光量が減って、夢中で撮っていると知らない間にシャッタースピードが遅くなり手振れしていることもままあるので、ISO AUTOにするか、潔くISO1600とかISO3200くらいにしています。最近のカメラであればISO6400くらいは全然問題なく使えると思いますので、ブレて後で後悔するよりは、安全策で夕方になればISOを上げるようにしています。

 

露出補正 - 順光はマイナス、逆光はプラス


紅葉を撮って「なんか白っぽい」と感じることはありませんか?
赤い葉っぱや木の枝、お寺の建物など黒いものは露出補正をマイナスにすると色が引き締まって撮れます。マイナス1.0~2.0くらいで仕上がりを確認しながら調整しています。


逆に、頭上にある木を見上げたり、逆光で背景が明るい場合は、葉っぱが黒っぽく写るため、露出補正をプラスにします。見上げて撮る場合はおもいっきりプラス2.0や3.0くらいにして葉っぱの色が出るように調整します。あまりにも背景との明るさがある場合はたいてい無理なのであきらめて他の場面を探しましょう。


露出補正 なし ↓

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露出補正 プラス2.0 ↓

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露出補正は被写体や構図が変われば毎回変えるくらいに頻繁に調整しています。デジタルカメラならば何度でも撮り直しがきくので、毎回撮った画面を確認しながらちょうどいい設定を探しましょう。どちらかというと紅葉の場合はアンダー目に撮っておいたほうがしっくりくるようです。

 

第2回:構図編につづく